2013年11月22日

個人向け低格付ローンファンド

「非投資適格企業への貸付債権、個人に 三井住友信託銀が販売」(日本経済新聞2013.11.12)

(記事引用)
 三井住友信託銀行は、非投資適格企業に対する銀行の貸付債権である「バンクローンファンド」の個人投資家向けの販売を始めた。従来は機関投資家への販売に限っていたが、世界的な超低金利で個人の需要が高まっていると判断した。
 債務不履行のリスクは高いが、担保つきが原則で回収率は平均70%ほどとされる。「今まで日本になかったミドルリスク・ミドルリターンの商品」(同行)。当初は銀行に運用を一任するラップ口座向けに限るが、将来は窓口でも扱う計画だ。機関投資家向けの販売額は、ここ1年で300億円に達している。
(引用終わり)


非投資適格企業が発行する社債は、いわゆるジャンク債と呼ばれ、利回りは高いが元本毀損リスクも高く、ハイリスクハイリターンの商品とされています。
ジャンク債でも、これを複数束ねて、そこから得られるキャッシュフローを優先的に配当する形で比較的リスクの低い商品とすることができ、これをCBO(Collateralized Bond Obligation):社債担保証券などと言います。
社債ではなく、ローンが元となっているものを、CLO(Collateralized Loan Obligation):ローン担保証券などと言います。
元となるのが、低所得者向けの住宅ローンであるものは、米国でサブプライムローンと言われていました。

CBOやCLOは、かつて東京都が個人向けに発行するなど、発行体にとっては新たな資金調達手段、投資家にとっては低金利下において比較的高いリターンが得られる魅力的な投資商品という位置づけで、一時はやりました。

しかし、2007〜2008年以降の米国サブプライムローン問題やリーマンショックなどで、これらの商品が抱える問題が明らかになりました。

記事の大手邦銀のプレスリリースがなく商品の詳細は不明ですが、記事を見る限りこれらと同じような仕組みの商品を、ミドルリスクミドルリターン商品とうたって、しかも個人向けに販売するとのことで、今後注目されます。
posted by kinyu-bengoshi at 13:39| 日記
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