2013年09月10日

動産担保融資(ABL)向け在庫保険

「損保ジャパン、企業の動産に保険 担保融資後押し」(日本経済新聞2013.9.2)

(記事一部引用)
 損害保険ジャパンは9月にも、金融機関の動産担保融資(ABL)を受ける企業向けの保険の取り扱いを始める。在庫として持つ完成品や生産途中の製品が事故などで損害を受けた際、保管場所を問わずに保険金を支払う。日本動産鑑定(東京・中央)の時価評価を踏まえ保険金額を決める。保険で担保価値が保全されることになり、ABLを後押ししそうだ。
(引用終わり)


この新商品の保険の基本的な仕組み自体は、従来からある物流総合保険と取引信用保険と同様のようですが、対象動産の保管場所を問わない点と保険金額が鑑定会社の時価評価で決まる点が新しいようです。

通常の不動産(建物)担保融資における火災保険金質権の動産担保融資版ともいえますが、やはりABLの課題である対象動産の評価の点でひと工夫が必要で、本商品では鑑定会社を介在させることで対処するようです。

ただでさえ金利や手数料が高いABLが、保険会社や鑑定会社が介在するとさらにコスト高になるとみられ、それだけの負担に耐えうる企業は依然としてそう多くないといえそうです。

ABLが本格的に普及し、比較的規模の小さな中小・零細企業も広く利用できるようになるには、仕組みは簡便で低コストというのがポイントとなりそうです。


posted by kinyu-bengoshi at 17:34| 日記
リンク集