2013年06月03日

【金融円滑化法】利用企業の倒産2013.5

「円滑化法適用企業の倒産が最多更新 5月、9割増の44件」(日本経済新聞2013.6.3)

(記事引用)
 東京商工リサーチによると、中小企業金融円滑化法の適用を受けた企業の倒産件数が5月は前年同月比9割増の44件と単月で過去最多になった。4カ月連続で最多を更新した。融資条件を変更しても、業績不振から抜け出せず事業継続を断念する企業が増えている。
 円滑化法は3月末に期限切れを迎えた。円滑化法とは無関係の企業も含めた全体の倒産件数は低水準で、4月は前年同月比10.4%減の899件と、22年ぶりに900件を割り込んだ。
 東京商工リサーチの友田信男取締役は「円滑化法で資金繰りが改善された間に売り上げを回復できた企業と、延命にすぎなかった企業との間で二極化の傾向が出てきた」と指摘している。
 負債総額は前年同月比65.6%増の209億3200万円だった。10億円以上の大型倒産が増えた。
(引用終わり)


東京商工リサーチ(TSR)のプレスリリースによれば、2013年5月の金融円滑化法に基づく貸付条件変更利用後の企業倒産は44件(前年同月23件)で、4月の41件を上回り単月最多となり、4カ月連続で最多を更新しているようです。
もっとも、前々月3月比では5件増、前月4月比では3件増にとどまっており、3月末を境に円滑化法利用企業の倒産が急増しているという状況ではなさそうです。

業種別では、製造業が16件(前年同月4件)で、3月と4月の12件を上回り今年最多となったようです。次いで、建設業8件(同5件)、卸売業8件(同8件)、小売業7件(同2件)の順となったようです。

また、2013年1〜5月累計の円滑化法利用企業の倒産件数185件のうち、倒産形態は破産が122件(構成比65.9%)と最も多く、民事再生はわずか9件(同5%)にとどまっているようです。円滑化法で返済猶予を受けている企業が倒産するということはもはやキャッシュフローを生み出すことができなくなっている状況ですので、民事再生による再建も困難であり、多くが破産になるのはやむを得ないといえます。

金融円滑化法終了の影響や事業再生などにつきましては、弊事務所HPの中小企業金融円滑化法事業再生Q&A 金融機関取引の基本 事業再生・倒産編なども適宜ご参照いただければと思います。
posted by kinyu-bengoshi at 23:58| 日記
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