2013年05月10日

【金融円滑化法】2013.4企業倒産

「企業倒産、円滑化法終了後も低水準 4月22年ぶり900件割る」(日本経済新聞2013.5.10)

(記事引用)
 企業倒産の件数が低水準で推移している。東京商工リサーチが10日発表した4月の倒産件数は、前年同月比10.4%減の899件と、22年ぶりに900件を割り込んだ。企業の資金繰りを支えてきた中小企業金融円滑化法が3月末で終了。倒産の増加が懸念されていた。今後は資金繰り支援を受けた中小企業の経営再建が焦点となる。
 倒産が低い水準に抑えられている背景にあるのが政府の対応だ。円滑化法終了後も返済条件の緩和に応じるよう金融機関に要請。銀行側も「円滑化法終了後も対応は変わらない」と強調する。
 負債総額は前年同月比約3倍の6859億8700万円だった。5000億円超の負債を抱えて倒産したカブトデコムが全体を押し上げた。
(引用終わり)


3月末の金融円滑化法終了後の最初の月でしたが、これまでの倒産抑制傾向が続いたようです。
業種別でみると、同社プレスリリースによれば、建設業は14か月連続対前年比減(4月は19.4%減)と一貫した減少傾向にある一方、製造業が3か月連続対前年比増(4月は7.5%増)となっています。アベノミクスによる円安の恩恵が中小製造業にまで及ぶ前に体力が持たず事業継続を断念し、あるいは金融支援を打ち切られて倒産したケースがあるとみられます。アベノミクス第2の矢の公共事業拡大により建設業はある程度一服しそうですが、中小製造業が建て直ってこそ本格的な経済再生といえるので、製造業の倒産動向は一つの目安となります。
また、金融円滑化法に基づく貸付条件変更利用後の倒産は単月最多の41件となったようで、件数自体は今のところまだ少ないですが、今後金融支援打ち切りによる倒産件数増加の潜在的可能性を有しているといえます。

金融円滑化法終了の影響や事業再生などにつきましては、弊事務所HPの中小企業金融円滑化法事業再生Q&A 金融機関取引の基本 事業再生・倒産編なども適宜ご参照いただければと思います。
posted by kinyu-bengoshi at 22:45| 日記
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