2012年12月20日

【金融円滑化法】地銀債権のファンド売却

「新潟の地銀3行など、事業再生ファンドと協定」(日本経済新聞WEB刊2012.12.20)

新潟県内の第四銀行、北越銀行、大光銀行の県内地銀3行などが投資ファンドを活用した中小企業の再生策に取り組むことが19日分かったとのことです。来年3月の中小企業金融円滑化法終了が迫る中、過剰債務企業向けの債権をファンドに売却し再生を進め、外部機関と連携した取引先企業の事業立て直しを急ぐとしています。
具体的には、上記各銀行が再生ファンド運営で実績のあるリサ・パートナーズとルネッサンスファイブの2社と協定を結び、これらのファンドを活用するもので、各銀行からの出資はしないようです。銀行がファンドに債権を売却し、ファンドで債務処理や不採算事業のリストラをし、事業再生後は債権を買い戻すことなどを検討しているようです。上記地銀3行のほか、新潟信用金庫、三条信用金庫、柏崎信用金庫、新潟県信用組合など県内の信金・信組も協定締結を進めているもようのようです。
また記事では、地銀などが出資してファンドを設立・運営する事例に比べ、本件のような外部の運営会社のファンドを活用することで、運営コストを抑制し効率的な企業再生を目指すものと指摘しています。


各地銀や再生ファンド運営会社の公式発表がないので詳細は不明ですが、記事によれば、地銀はファンドに出資しないようですので、本件スキームは外見だけ見れば、ファンドへの売り切りによる債権売却というシンプルなもののように見えます。
地銀とファンド運営会社の間の協定の内容によりますが、地銀が取引先企業の再生にコミットする度合いが比較的ゆるやかなスキームの印象があります。

こうした再生ファンドへの売却による事業再生などについては、弊事務所HPのQ&A 金融機関取引の基本 融資編Q8Q&A 金融機関取引の基本 事業再生・倒産編や当ニュース解説・コラムの【金融円滑化法】地銀の不良債権処理などを適宜ご参照ください。
また、金融円滑化法については、弊事務所HPの中小企業金融円滑化法にて詳しく説明しております。
posted by kinyu-bengoshi at 18:22| 日記
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