2012年11月13日

農業・食品向け融資枠

「「農」「食」に5000億円融資枠 農林中金、高度化を後押し」(日本経済新聞2012.11.13)

農林中央金庫が農業や食品関連の事業向けに総額5000億円の融資枠を設けるとのことです。
融資枠の名称は「グローバル・シード・ファンド」で、通常の融資に比べて金利などの条件を優遇し、1件当たりの融資額は1億円以上、貸出期間は1〜10年を想定し、来年3月まで受け付けるようです。

農林中央金庫は、農林中央金庫法を設置根拠とした農協等を母体とする金融機関で、農協、漁協、森林組合等への金融を業とする金融機関です。いわゆる政府系金融機関ではありません。
連結総資産約72兆円、うち貸出金約15兆円、有価証券約46兆円という規模を誇る巨大金融機関で、金融界では言わずと知れた有力機関投資家として重要なプレイヤーの地位を占めております。
5000億円もの資金規模のファンドというものはなかなか組成できるものではなく、さすがというところです。

もっとも、この手のファンド全体に共通するところですが、本件ファンドも補助金ではなく融資である以上は、事業性や財務状況を審査されて債務償還が可能と判断されることが当然必要でしょうから、この対象事業であれば誰でも融資を受けられるというわけではないと思います。
とはいえ、プレスリリースによれば、「今般創設する融資枠におきましては,制度的な枠組みを超えてさらなる企業の皆様の幅広いニーズにお応えするべく,融資額や融資条件についてもより柔軟に対応することを目的とするものであります。」と明記されております。

はたしてあと4か月半程度で5000億円もの資金需要があるのか、他の金融機関と競合するのではないか、実際にどれくらいの金額が実行されるのか等、今後注目されるところです。

posted by kinyu-bengoshi at 22:23| 日記
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