2012年11月07日

社債価格(家電2社)

「家電2社の業績悪化 社債市場に逆風 低格付け敬遠の動き」(日本経済新聞2012.11.7)

業績不振のシャープ債とパナソニック債の価格が急落しており、有力企業の社債の異変に市場にはリスク回避のムードが広がり、低格付け債の発行にブレーキがかかりかねない状況だとのことです。
パナソニック債が、残存期間6~7年物が90円前後と10%近い下落となっており、シャープ債に至っては現在30円前後と半値以下にまで下落しているようです。
ちなみに両社の現在の格付け(S&P)は、パナソニックがBBB(11/2にA-から2ノッチダウン)、シャープがB+(11/5にBB+から3ノッチダウン)となっています。
格付AAとかAの日本を代表する優良銘柄だった両社が低格付け債(ジャンク債ともいいます)に転落すること自体、数年前には多くの人が想像できなかったことと思います。
パナソニック債が6~7年後にデフォルトになるとは感覚的には考えにくいですが、市場は先般の業績下方修正に敏感に反応しているのだと思います。
仮に現在パナソニック債を90円で買って、6年後に償還されるとすると(利金は0とする)、年利(IRR)は約1.8%となります。市場はそこまで厳しい評価なのかと改めて感じます。
シャープ債に至っては、現在30円で買って7年後償還とすると(報道では30円がどの残存期間のものか不明ですが、2019年9月償還のものがあるのでこれだと仮定すると)、IRRは約18.8%ということになり、市場は持続可能性に大きな疑問を抱いているといえます。
ちなみに、今年9月に発行されたソフトバンク債(5年物)の年利(クーポン)は0.74%です。また、ソフトバンクについては、米スプリント社買収のためメガバンク3行による総額1兆8000億円のシンジケートローンが組成されるようですが、これの条件も気になるところです。



posted by kinyu-bengoshi at 22:50| 日記
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