2012年10月23日

シンジケートローン

「協調融資 邦銀シェア拡大 1〜9月、3メガで14%に」(日本経済新聞2012.10.22)

複数の金融機関が共同で融資する協調融資(シンジケートローン)の世界市場での邦銀のシェアが高まっているとのことです。
3メガ銀行が主幹事となった融資額のシェアは14.3%となり、前年同期比+3.8%だったようです。
欧州債務問題で欧州市場が4割減、米州市場が2割減となり、アジア・太平洋市場も3割減となるなかで、日本市場は、円高を追い風とする国内企業の海外企業の買収や火力発電の燃料調達費が膨らんだ電力会社、シャープやルネサスエレクトロニクスなど向けにより、1割増となったためのようです。
シンジケートローンは、相応の規模のプロジェクトにおいて、その資金需要を充たすために複数の参加金融機関からの融資を募る必要がある場合に組成されます。
また、主幹事はそれまで債務者企業と取引がなかった金融機関にも幅広く声をかけるので、そうした新たな金融機関からも与信先として一定の評価をされるような企業であることが必要となります。
このように、シンジケートローンはどんな企業でも組成できるわけではなく、一定の事業規模を有し、幅広い金融機関から一定の評価を受け得るような企業であってはじめて主幹事から勧誘されるものといえるので、勧誘された企業は自信を持ってよいということになります。
シンジケートローンというと、商社などの海外の大型プロジェクトにおいて数千億円規模で組成されるものというイメージもありますが、日本国内でもメガバンクなどが力を入れて取り組み、ここ10年ほどで急速に普及してきて、上場大企業のみならず、中堅企業や事業再生においても幅広く活用されるに至っています。
しかし、シンジケートローンを受ける企業においては、注意すべき点もあります。
弊事務所HPのQ&A 金融機関取引の基本 融資編Q5に具体的に記載しておりますので、適宜ご参照いただければと思います。 
posted by kinyu-bengoshi at 00:14| 日記
リンク集